急な支払いに備えたいのに、銀行は土日祝日がお休み。そんなとき、年中無休で申し込みできるファクタリングは心強い資金調達手段です。本記事では、24時間365日対応の主なファクタリングサービスの特徴や、利用時に押さえておきたい注意点をわかりやすく整理してご紹介します。
年中無休で利用できるファクタリングサービス一覧
年中無休ファクタリングとは?通常サービスとの違い
年中無休ファクタリングとは、土日祝日を含む24時間365日、申し込みや審査の受付が可能なファクタリングサービスを指します。通常のサービスは窓口や審査が平日中心で、入金も銀行の営業日に依存するため、即時性や夜間対応に差が生じます。
年中無休型の多くはオンライン受付・電子契約・AI審査を活用し、休日でも申請から審査、契約まで進められる点が特徴です(ただし「受付のみ24時間」で、入金は翌営業日以降となるケースもあります)。さらに、多くが2社間ファクタリング(利用者とファクタリング会社のみの契約)を採用しており、取引先への通知が不要な秘密契約とすることで、オンライン完結とスピードを優先しています。
審査面では、AIによる初期与信と担当者の目視確認を組み合わせるハイブリッド審査を行うことで、赤字決算や税金の未納がある場合でも、売掛先の信用力や取引実績によっては柔軟に承認されやすい傾向があります。こうした点が、一般的な平日中心のサービスとの大きな違いです。
年中無休ファクタリングのメリット・デメリット
メリット
年中無休ファクタリングの主なメリットは、休日でも資金化を進められる即時性と、非対面で手続きが完結する利便性です。売掛債権を売却する「債権譲渡」のスキームであるため、銀行融資と異なり新たな借入として信用情報に傷が付きにくい点も評価されています。
また、個人事業主やフリーランスでも利用しやすい審査の柔軟さがあり、2社間ファクタリングを利用すれば取引先に知られずに資金化できるため、取引関係への影響を最小限に抑えられる点もメリットです。
デメリット
一方で、手数料が高めになりやすい点や、入金が必ずしも即日になるわけではない点がデメリットです。業者によっては「申し込み受付のみ年中無休」で、実際の審査対応は平日のみというケースもあるため、事前の確認が必要です。
手数料水準は一般的に5〜15%程度が目安ですが、条件によっては20%前後になることもあります。こうした高水準の手数料で繰り返し利用すると、実質的な資金コストが銀行融資やビジネスローンを上回り、「高金利の隠れ蓑」と批判される水準になる可能性もあるため、利用頻度には注意が必要です。
年中無休ファクタリングが役立つ主なケース
年中無休ファクタリングは、決算月や連休中の支払い期日に資金が不足したとき、急な仕入れや人件費の支払いが必要なとき、深夜に取引先から入金遅延の連絡を受けたときなどに有効です。個人事業主や飲食業、イベント業など、休日も支払いが発生しやすい事業には特に向いています。
また、入金サイクルが長い建設業や下請け業者、保険者や自治体への請求が中心となる医療・介護・福祉事業者など、売掛金は発生しているものの実際の入金までにタイムラグが大きい業種では、休日・深夜でも資金化の手続きを進められることで、「黒字倒産」のリスク軽減につながります。
さらに、コロナ禍以降は、急な営業時間短縮や催事中止といった予期せぬ売上減に対して、連休中でも資金繰り対策を講じられる手段として活用されるケースも増えています。
年中無休で使える主なファクタリングサービス
えんナビ|24時間365日対応のオンライン型サービス
えんナビは、AI審査と電子契約により24時間受付に対応し、最短60分程度で審査を進行できるとしています。個人事業主も利用可能で、手数料水準は中程度です。
売掛金額の7〜15%程度が基本レンジとされており、必要書類は「請求書・本人確認書類・通帳の入出金明細」が中心で、比較的シンプルな点が特徴です。2社間ファクタリングを主軸とし、赤字決算や税金の滞納がある事業者であっても、売掛先の信用力や取引実績がしっかりしていれば柔軟に審査する姿勢を示しています。
電話やオンライン相談を24時間受け付けているため、「まずは見積もりだけ確認したい」「休日に資金繰りの相談だけしておきたい」といったニーズにも対応しやすいサービスです。
ラボル(Labol)|セブン銀行連携で土日も即時入金しやすい
ラボルは、セブン銀行など24時間対応の受け取り手段を活用し、土日でも早期入金を実現しやすい点が特徴です。ノンリコース型を用意している場合もあります。
完全オンライン完結型のクラウドファクタリングで、Web申込・AI審査・電子契約までをスマートフォンだけで進められる利便性があります。セブン銀行ATMと連携した入金システムを採用しており、銀行営業時間外でも入金手続きが可能なため、「日曜の夜に申し込み、その日のうちにATMで引き出す」といった使い方も現実的です。
また、売掛先の不払いが発生しても原則として利用者に返済義務が発生しないノンリコース型プランを採用している点は、リスク管理の観点からも評価されています。
ランクファクター|深夜27:00まで相談できる長時間対応
ランクファクターは、相談窓口の営業時間が長く、深夜帯の問い合わせや事前相談に強みがあります。審査業務はオンラインで行われます。
対応時間は「9:00〜27:00(翌3:00)」とされており、夜間でも資金繰りの相談や仮審査依頼がしやすい体制です。社内には税理士などの専門家が在籍しており、資金繰りや税務面も含めた助言を行っている点が特徴です。単発の資金調達だけでなく、中長期のキャッシュフロー改善を見据えた提案を受けたい事業者にも向いています。
2社間ファクタリングを中心としつつ、建設業や運送業といった売掛サイクルが長い業種の相談実績も多いとされています。
JTC|2社間・3社間どちらも選べる土日対応サービス
JTCは、2社間と3社間の両方のファクタリングに対応しており、取引先の同意が得られる場合は手数料を抑えることも可能です。土日対応の窓口を設けています。
主な対象は年商7,000万円以上の法人で、比較的高額な債権や継続的な取引にも対応できる、中堅〜大企業向けサービスとして位置付けられます。3社間ファクタリングでは、取引先への同意・通知を前提とする代わりに手数料率を抑えられるため、「コスト重視で継続利用したい」「取引先にもオープンに資金調達したい」といったニーズに適しています。
最短1日での入金をうたっており、土日でも相談・申し込みを受け付けて、翌営業日以降の入金につなげる運用が一般的です。
JBLファクタリング|AIによる10秒査定でスピード重視
JBLファクタリングは、AIによる即時見積もりや「10秒査定」を提供しており、スピードを重視して資金繰りを改善したい事業者向けのサービスです。
公式サイト上で請求書の金額や売掛先の情報などを入力するだけで、10秒程度で概算の買取金額や手数料の目安が表示される簡易審査機能を備えています。「手数料水準だけすぐに知りたい」「複数社の条件をざっくり比較したい」といった場合に有用です。
土日・祝日でもWebフォームから申し込み可能で、本審査・契約もオンライン中心に行われます。AIによるスコアリングを活用することで、審査時間の短縮と一定の手数料水準の標準化を図っている点が特徴です。
その他の年中無休・土日対応ファクタリングサービス
上記以外にも、個人向けの少額対応や建設業特化型など、業種別に土日対応をうたうサービスが複数あります。自社に合ったサービスを見つけるためには、複数社の比較が重要です。
例えば、少額債権やフリーランス向けに強みを持つ「みんなのファクタリング」、完全オンライン型で最短2時間の入金スピードをうたう「QuQuMo(ククモ)」、建設業の注文書・出来高払いに特化したサービス、オンライン完結の「PAYTODAY」など、多様なプレイヤーが存在します。
対応業種、最低利用額、2社間/3社間の可否、ノンリコース対応の有無、AI審査の有無など、各社で特徴が分かれるため、「自社の業種・売掛先・必要金額・希望スピード」に合ったサービスを、最低でも2〜3社は比較検討することをおすすめします。
年中無休ファクタリングを選ぶ際のチェックポイント
「年中無休」は本当に24時間対応かを確認する
「受付24時間」と「審査・入金24時間」は意味が異なります。契約条件や実際の入金実績を確認することが大切です。
年中無休と記載されていても、実際には「Webフォームからの申し込み受付だけが24時間」「自動返信メールのみで、担当者による審査や連絡は平日日中のみ」というケースも少なくありません。本格的に土日や夜間も審査・契約まで対応するサービスと、実質的には平日対応と変わらないサービスが混在しています。
公式サイトの説明だけでなく、口コミや利用者事例も参考にし、「土日・深夜帯の審査実績」や「当日入金の事例」があるかどうかを確認しておくと安心です。
手数料の目安と高コストサービスの見極め
年中無休で利用できるファクタリングは、急な支払いが発生したときの「時間的な逃げ道」を広げてくれる一方で、そのぶん手数料や契約条件にはシビアな目線が欠かせません。
サービスごとの特徴イメージ早見表
| サービス名 | 強み | 主な特徴キーワード |
|---|---|---|
| えんナビ | スピードとオンライン完結 | 24時間受付/最短60分審査/2社間 |
| ラボル | 土日・夜間の入金動線 | セブン銀行ATM連携/ノンリコース型 |
| ランクファクター | 相談体制の充実 | 9:00〜27:00対応/専門家在籍 |
| JTC | 2社間/3社間の選択肢 | 法人向け/土日相談可/コスト重視も可 |
| JBLファクタリング | スピード重視査定 | 10秒査定/AIスコアリング |
本記事で紹介したように、
- えんナビやJBLファクタリングのように「スピードとオンライン完結」に強みを持つサービス
- ラボルのように「土日・夜間の入金動線」を工夫しているサービス
- ランクファクターやJTCのように「相談体制」や「2社間/3社間の選択肢」があるサービス
など、方向性は事業者によってさまざまです。
比較・検討時に見るべき4つのポイント
利用を検討する際は、次の点を意識して比較しましょう。
- 1. 本当に「審査・入金」まで年中無休か
受付のみではなく、土日・深夜の入金実績まで確認する。 - 2. 手数料総額と、繰り返し利用した場合の実質コスト
単発ではなく、年間トータルの負担を試算する。 - 3. 2社間/3社間、ノンリコースなどスキームの違い
秘密保持重視か、コスト重視かで最適な方式が変わる。 - 4. 自社の業種・売掛先との相性
建設業・医療・運送など、業種特化型サービスの有無も要チェック。

