ファクタリング業者一覧【審査・手数料・入金スピード比較】
ファクタリング業者を選ぶ前に知っておきたい基本ポイント
ファクタリングとは?仕組みと融資との違い
ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング業者に売却し、手数料を差し引いた現金を受け取る「非融資型」の資金調達手段です。貸借対照表上で負債が増えにくい点が特徴です。
一般的な銀行融資と異なり、資金調達コストは「利息」ではなく「買取手数料」という形で発生します。審査の中心は自社の財務内容ではなく、「売掛先企業の信用力」や「債権の真正性」です。そのため、赤字決算であっても利用しやすい点が特徴です。
2社間・3社間・保証型の違いと向いている会社
2社間ファクタリングは、自社とファクタリング業者の2社のみで契約する形態で、取引先に通知せずに利用できます。現金化までのスピードは速い一方で、手数料は高めになる傾向があります。
3社間ファクタリングは、自社・ファクタリング業者・取引先の3社で契約する形態で、取引先の同意が前提となります。その分、手数料は低く、取引の透明性や信頼性が高い点がメリットです。
保証型ファクタリングは、売掛金の回収保証を伴う場合があり、売掛先の倒産リスクまでカバーしたい場合に用いられます。
実務上の使い分けとしては、次のようなケースが一般的です。
- 取引先に知られたくない・急ぎで現金化したい場合:2社間
- 取引先との関係が良好で、コストを抑えたい場合:3社間
- 売掛先の倒産リスクも含めてカバーしたい大口取引:保証型
中小企業・個人事業主は2社間を選ぶことが多く、大企業や継続取引では3社間・保証型が選ばれやすい傾向にあります。
手数料・審査・入金スピードが重要な理由
ファクタリングでは、手数料は「実質コスト」、審査は「利用可否と条件」、入金スピードは「資金繰り改善の即効性」に直結します。
手数料は概ね2〜15%前後と幅があり、同じ債権でも「2社間か3社間か」「売掛先の信用度」「入金までの期間」によって大きく変動します。
入金スピードは最短即日〜数日が主流ですが、銀行系などでは手続きが長く、入金まで数週間を要するケースもあります。資金ショートのリスクが高い場面では、特に重要な比較ポイントとなります。
「悪質業者」を避けるための最低限のチェック項目
悪質業者を避けるためには、会社情報の開示状況や契約内容の明確さ、手数料の内訳、実績や問い合わせ窓口の有無を確認することが重要です。
具体的には、次の点をチェックしてください。
- 所在地・代表者・許認可の有無が公式サイトに明記されているか
- 見積時点で「総手数料」「その他費用(事務手数料・登記費用など)」を数字で提示しているか
- 実績件数や利用者の声などが公開されているか
手数料率を曖昧にしたまま契約を急がせる業者は、避けたほうが安全です。
ファクタリング業者一覧:タイプ別にわかる早見表
業者一覧の見方(手数料・スピード・審査の基準)
業者を比較する際は、「手数料(%)」「最短入金時間」「審査対象(売掛先の信用力など)」を軸に見ると分かりやすくなります。
あわせて、次の項目も確認しておくと、自社に合う業者を絞り込みやすくなります。
- 取扱可能額の下限・上限
- 2社間か3社間か
- 個人事業主の利用可否
例えば、1万円〜数十万円の少額であれば、個人・少額特化型の業者が候補になります。一方、1,000万円〜億単位の大口であれば、銀行系や専門系ファクタリング業者が候補となるケースが多くなります。
用語説明(買取型/保証型・一括/個別・オンライン完結 など)
主な用語の意味は次のとおりです。
- 買取型:ファクタリング業者が売掛債権を買い取る形式
- 保証型:売掛債権の返済(回収)を保証する形式
- 一括
- 個別:売掛債権ごとに個別契約する形式
- オンライン完結:申込から書類提出、契約までをウェブ上で完結できる形式
このほかにも、次のような分類があります。
- 2社間/3社間:取引先への通知の有無と手数料水準に直結する区分
- プロパーファクタリング:金融機関などが自社の信用で直接引き受ける形態
- 逆ファクタリング:買い手企業主導でサプライヤーの売掛金を早期支払いする仕組み
特にオンライン完結型ファクタリングでは、クラウド会計ソフトや電子請求書システムとAPI連携し、申込〜審査〜契約までを非対面で完了できる点が特徴です。
銀行系ファクタリング業者一覧【信頼性重視向け】
銀行系ファクタリングのメリット・デメリット(向いているケース)
メリット
銀行系ファクタリングは、銀行グループの信用力や与信ノウハウを背景に、次のような点で優位性があります。
- 高い信頼性
- 国際取引への対応力
- 大口取引への強さ
輸出入取引や長期の継続取引など、複雑かつ規模の大きい案件に対応しやすい点も大きなメリットです。
デメリット
一方で、銀行系は次のようなデメリットがあります。
- 審査が厳格で時間がかかりやすい
- 手続きが煩雑になりやすい
- 取引規模が小さいと利用しにくい
そのため、創業間もない企業や、数十万〜数百万円規模の短期的なつなぎ資金調達では、コストや手間に見合わないケースがあります。
総じて、銀行系は「取引先が大企業」「取引規模が大きい」「長期的な継続利用を想定している」といった企業に向いています。
主な銀行系ファクタリング業者
三菱UFJファクターの特徴
三菱UFJファクターは、三菱UFJ銀行グループのファクタリング専業会社です。国内外の大企業との取引に強みを持ち、国際取引にも対応しています。
主な特徴は次のとおりです。
- 国際取引を含む大口案件に対応
- 保証型・買取型の双方に対応
- 手数料は案件内容に応じて決定されるが、比較的低水準のケースが多い
- 入金までの期間は数日〜が中心
売掛金の回収リスクを抑えつつ、グローバルなサプライチェーン金融にも対応できる点が特徴です。
みずほファクターの特徴
みずほファクターは、大企業向けサービスが充実しており、審査が厳格な点が特徴です。
主なポイントは次のとおりです。
- 買取型ファクタリングに加え、売掛債権担保融資(ABL)と組み合わせたスキームも提供
- 大企業・上場企業の与信管理を意識した商品設計
- 中小企業が利用する場合でも、売掛先が大企業である案件に適している
大企業を取引先とする企業が、与信管理と資金調達を一体的に行いたい場合に向いています。
SMBCファイナンスの特徴
SMBCファイナンスは、三井住友銀行グループの信用力を背景に、次のような強みを持っています。
- 安定した与信基盤
- 保証型ファクタリングや大口案件への対応力
- サプライチェーン全体を見据えた支払い条件の見直し提案
長期取引を前提とした保証型ファクタリングをはじめ、サプライチェーン全体の資金効率を高めるスキーム構築に強みがあります。
銀行系を選ぶときの注意点(審査の厳しさ・取引規模の目安)
銀行系ファクタリングを検討する際は、次の点に注意が必要です。
- 直近数期分の決算書提出が前提となることが多い
- 対象となる売掛先にも一定の信用格付けが求められる
- 1件あたり数百万円〜数千万円規模がボリュームゾーンであり、数十万円レベルの案件は取り扱い外となる場合がある
このため、単発・スポットでの小口資金繰りよりも、「継続的で一定規模以上の取引」がある企業に適した選択肢といえます。
専門系ファクタリング業者一覧【柔軟な審査で選ぶ】
専門系ファクタリングの特徴(通過率・対応業種)
専門系ファクタリング業者は、中小企業向けに審査を柔軟に行う傾向があり、全体として通過率が高い点が特徴です。建設、運送、卸売など、特定業種に特化した業者も存在します。
特に、次のような企業で利用されることが多くあります。
- 創業期や赤字期で銀行融資が通りにくい企業
- 税金・社会保険料の滞納がある企業
- 売掛発生のタイミングや請求サイクルに特徴がある業種(建設・運送・介護・ITなど)
「通過率90〜98%」といった高い審査通過率を掲げる業者もあり、各業種の事情を理解した担当者がつくことで、実務に即した提案がなされるケースもあります。
まとめ
ファクタリング業者は、「銀行系」「専門系」「オンライン完結型」などタイプごとに特徴が分かれ、手数料・審査・入金スピードにも大きな差があります。とくに、2社間か3社間か、買取型か保証型かといった基本構造を押さえておくと、自社の資金繰りに合うサービスを判断しやすくなります。
そのうえで、
- 手数料の総額と追加費用が事前に数値でわかるか
- 入金までの目安日数
- 審査の対象(自社か売掛先か)
- 取扱可能額のレンジと対応業種
- 会社情報や実績の開示状況
といった点を一覧で比較していけば、割高な条件や不透明な契約、悪質業者を避けやすくなります。
資金ショートの懸念がある場面ほど、「すぐ契約」より「候補を絞って比較」が欠かせません。本記事の業者一覧と選び方の視点を参考に、自社に最適なファクタリングサービスを見極めてください。

