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オンライン完結のファクタリングとは?非対面で資金調達

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オンライン完結のファクタリングとは?非対面で資金調達

ファクタリングとは何かをかんたんにおさらい

ファクタリングとは、企業が保有する売掛金(請求書)をファクタリング会社に売却し、支払期日前に現金化する仕組みです。法的には「債権売買」にあたり、利息ではなく手数料が発生します。
もともとは銀行やノンバンクが対面で提供するサービスとして広まり、入金まで数日〜1週間程度かかるのが一般的でした。しかし、中小企業や個人事業主の「早く、担保なしで資金が欲しい」というニーズから、現在では小口・短期資金調達の代表的な手段のひとつとなっています。

「ファクタリング オンライン」とは?従来型との違い

オンライン型ファクタリングは、申込から審査・契約・入金までをすべてWeb上で完結できる点が特徴です。従来の対面・紙中心の手続きに比べ、AI審査・電子契約・eKYCを活用することで、スピード化とペーパーレス化を実現しています。

店舗や営業担当者との対面を前提としないため、全国どこからでも利用でき、必要書類もPDFや画像でアップロードすればよく、郵送の手間や時間的ロスがありません。オンライン完結型では、創業間もない企業やフリーランス向けに、少額〜数百万円規模の取引を高速に処理する設計のサービスが多い点も特徴です。

オンライン型ファクタリングの基本構造

売掛金をオンラインで現金化する仕組み

請求書や通帳データをアップロードすると、ファクタリング会社が債権の実在性や売掛先の支払能力を審査し、買取額から手数料を差し引いた金額が入金されます。

オンライン型では、請求書と通帳の入出金履歴を組み合わせて「実際にその取引が継続して行われているか」「期日通りに入金されているか」を機械的にチェックできるため、決算書の提出が不要なケースも増えています。審査に通過すると、契約締結後、最短で数十分〜数時間、遅くとも翌営業日には資金が振り込まれるスキームが一般的です。

2社間ファクタリングが主流になる理由

オンライン型では、売掛先への通知を行わない2社間ファクタリングが主流です。利用者とファクタリング会社のみで完結するため、手続きが簡潔でスピード重視の案件に向いています。ただし、売掛先の支払不履行リスクは利用者側にも残ります。

一方、3社間ファクタリングは売掛先も契約に参加する方式で、リスクが低く手数料も抑えられる傾向がありますが、売掛先との調整に時間を要します。非対面・短時間で完結させるオンライン型では、この調整コストがネックになるため、「売掛先非通知で、自社とファクタリング会社だけで完結する2社間」が選ばれやすい状況にあります。

融資との違い(債権売買だからこその特徴)

ファクタリングは融資ではなく債権売買であるため、借入残高に影響せず、銀行の与信枠とは別に資金調達ができます。利用者に返済義務はなく、手数料がコストとなります。

銀行借入のように連帯保証人や不動産担保を求められることは少なく、「売掛金そのものの信用力」が重視されます。そのため、すでに銀行融資枠を使い切っている場合でも、売掛金があれば別枠の資金繰り手段として活用しやすい点が特徴です。

オンライン審査の流れと必要書類

申し込みから入金までの具体的なステップ

一般的な流れは、
Web申込 → 請求書・口座データ等の提出 → AI+人による審査 → 見積提示 → 電子契約 → 入金
というステップで、最短数時間〜翌営業日で完了する事業者が多くなっています。

申込フォームでは、会社(または屋号)情報、業種、売掛先名、売掛金額、支払期日などを入力し、その後、請求書や通帳データをアップロードします。見積提示の段階で、手数料率・入金予定日・買取可能額がオンライン上で確認できるため、条件を比較したうえで契約するかどうか判断しやすくなっています。

オンライン審査でチェックされるポイント

オンライン審査で重視されるのは、売掛先の支払実績(入金履歴)、請求書の実在性、利用者の資金繰りパターン、売掛先の集中度などです。

特に次のような点がAIスコアリングによって評価されます。

  • 売掛先が上場企業や公的機関かどうか、また規模はどの程度か
  • 過去に同じ売掛先から複数回入金があり、遅延が発生していないか
  • 入金・出金のバランスから、資金繰りが極端に悪化していないか

売掛先が1社に集中している場合はリスクが高いとみなされ、買取可能額や手数料率に影響することがあります。

必要書類と準備のポイント

主に必要となるのは、請求書、通帳の入出金履歴、本人確認書類(代表者の身分証)であり、場合によっては契約書や決算書が求められることもあります。通帳や請求データはPDF・画像で見やすく整理しておくと審査がスムーズです。

オンライン型の多くは決算書や確定申告書の提出を必須としていませんが、取引の実在性を確認できる資料(発注書・納品書・契約書など)があると審査が通りやすくなる傾向があります。また、通帳は「取引先名」「日付」「金額」がはっきり読めるようにスキャン・撮影し、直近数カ月分を用意しておくことで、再提出を求められにくくなります。

AI審査・電子契約・eKYCで変わるスピード感

AI審査で「早いのに安全」を両立させる仕組み

AIは大量のデータから売掛先の信用スコアを算出し、一次判断を即時に行います。高リスクと判断された案件のみ人手で精査するハイブリッド運用が一般的です。

具体的には、法人データベースや過去の取引実績、業種別の倒産率などをもとにモデル化したスコアリングシステムを用い、申込情報とアップロード書類を自動解析します。これにより、従来は数日〜1週間かかっていた与信判断を最短30分〜数時間レベルまで短縮しつつ、不正な請求書や架空取引の検知など、安全性も一定水準で維持しています。

電子契約で来店・紙書類が不要になる理由

電子署名法に基づく電子契約は、紙の契約書と同等の法的効力を持ち、クラウド上で契約締結を完了できます。

クラウドサインなどの電子契約サービスを利用することで、双方がオンラインで契約内容を確認し、クリック操作で署名・締結できます。契約書は自動で電子保管され、タイムスタンプも付与されるため、改ざん防止や後日の証拠保全の面でも、紙契約と同等以上の信頼性を確保できます。

eKYCによるオンライン本人確認の流れ

オンラインファクタリング事業者は、反社会的勢力の排除やマネーロンダリング対策のため、eKYCを通じた本人確認を行います。

具体的には、運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証をスマートフォンで撮影し、その場で自撮り画像や動画と照合します。これにより、「なりすまし」や書類偽造のリスクを抑えつつ、犯罪収益移転防止法などの義務を満たしながら、対面と同等レベルの確認プロセスをオンラインで完結させています。

オンライン型ファクタリングのメリット

最短即日入金などスピード面のメリット

AIとオンライン手続きを組み合わせることで、即日〜翌日入金が可能となり、運転資金ニーズに迅速に対応できます。

特に、仕入れや給与支払いなど「今日〜明日中に資金が必要」というケースで、銀行融資では間に合わない場面でも、オンラインファクタリングであれば数時間で資金化できる可能性があります。

来店不要・全国対応で利用しやすい

インターネット環境があればどこからでも申し込みが可能で、地方企業にとっても利便性が高いサービスです。

紙書類の郵送や押印・来店が不要なため、本業の合間にスマートフォンやPCから手続きを完了できます。これにより、これまで首都圏の対面型サービスにアクセスしにくかった地方・小規模事業者も、同等のサービスを受けやすくなっています。

銀行融資と別枠で資金調達できる利点

債権売買であるため、銀行の融資枠を圧迫せずに資金調達ができ、複数の資金調達手段を併用しやすくなります。

たとえば、銀行からの信用ラインを温存したまま、短期的な資金ギャップだけを売掛金でカバーするといった使い方が可能です。その結果、「長期的な設備資金は銀行融資」「短期運転資金はオンラインファクタリング」といった形で、ポートフォリオ型の資金繰りを組み立てやすくなります。

売掛先に知られにくい資金調達であること

2社間契約では売掛先への通知が不要なケースが多く、取引関係に影響を及ぼしにくい点がメリットです。

売掛先に「資金繰りが苦しいのではないか」と誤解されることを避けたい企業にとって、売掛先非通知の仕組みは心理的なハードルを下げます。その一方で、売掛先に直接支払いを依頼しない分、利用者側は自社で売掛金の回収・管理を確実に行う必要があります。

デメリット・リスクと注意点

手数料水準と利用前に押さえたいポイント

オンライン完結型ファクタリングは、請求書と通帳データをオンラインで提出し、AI審査・電子契約・eKYCを通じて、対面不要でスピーディに売掛金を現金化できる手段です。銀行融資とは異なり「債権売買」であるため、借入枠とは別枠で資金を確保しやすく、来店・紙書類・郵送といった負担もかかりません。

一方で、手数料水準や売掛先の支払リスク、自社の資金繰りへの影響など、見落とすと負担が膨らむポイントもあります。利用を検討する際は、

  • 手数料率と入金スピードのバランス
  • 売掛先の信用力や集中度
  • 銀行融資など他の手段との組み合わせ方

などを整理し、自社のキャッシュフローに合った使い方を設計することが欠かせません。

「早く・非対面で資金を確保したい」というニーズに応える強力なツールである一方、安易に繰り返し利用すると手数料負担が利益を圧迫するおそれもあります。スポット利用と継続利用の線引きをあらかじめ決め、資金繰り計画の中に位置づけたうえで活用していくことが重要です。

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